現在美容業界ではテレビCMやネットで色々と勘違いさせてしまう情報が広まってしまってます。
傷んでる髪が治せると勘違いさせる言い方や画像、動画…
髪は傷んでも痛みを感じないからこそ、気づいた時にはもう手遅れ(汗)
そうならない為にもお客さんが知識として知っておいたら役立つ髪の真実を書いていきますので、興味のある方は読み進めて下さいね!
髪が傷むとどうなるの?
健康な髪の毛1本の構造を簡単に説明するとこんな感じになってます。
髪の中にコルテックスがあって、周りはキューティクルで守られており、キューティクルの表面に18MEAという頭皮から出る油(皮脂)を毛先まで運ぶための物がついてます。
キューティクルが剥がれてしまっているところがあり、18MEAはほとんどなくなってしまっています。
さらに髪の中に穴があいてダメージホールができてしまってます。
ここまで傷んでしまうと、手ぐしでもひっかかったり、ゴワゴワしておさまりが悪くなったりしてしまいます。
髪が傷む原因って何?傷みが加速…
毎日のシャンプー、ドライヤー、アイロン、カラーやパーマや縮毛矯正など傷み具合はそれぞれ違いますが、ほとんど何をしても傷みにつながります。
18MEAは薬剤施術をするとほぼ全て剥がれて落ちてしまい皮脂が毛先まで送れなくなり絡みやすくなります。
髪が絡んでしまうとキューティクルが剥がれてしまい、髪の内部の物が外に流出しやすくなりダメージホールがたくさん形成されてしまいます。
ダメージホールが増えてしまうとおさまりが悪くなっていきます。
このように薬剤施術をした髪をそのままにしておくと傷みが加速してしまう場合があるので注意と適切なケアが必要です!
傷んだ髪はトリートメントをしても治らない!
髪は傷んでしまうと治る事はありません!
その手触り1ヶ月ぐらいしたら悪くなってきて、また美容室に行ってトリートメントをしてませんか?
もし本当に治るんだったら何回もしなくていいはずです。
「何回かしていけば徐々に治っていきますよ」っていう美容師さんもいるかも知れませんけど(笑)
トリートメントのほとんどは ダメージホールの穴埋め と 皮膜でコーティング をしています。
穴埋めした成分は髪の細胞と融合するわけではないのでいつか抜け出てしまいます。
それをなるべく抜け出ないように皮膜でコーティングして手触りも良く仕上げているんです。
しかし、いくらコーティングをしても、しばらくすると剥がれて穴埋めした物も抜け出てしまい、元の傷んだ状態に戻っていくのでまたトリートメントをしないとおさまらなくなってしまうんです。
毎回穴埋めをして皮膜をはって手触りを良くするだけなら有りかも知れませんが、弊害になったりする場合もあります…
トリートメントをしてパーマが取れる?
たぶん取れたわけではないですよ。
パーマを当てた髪に皮膜が強いしっとり重めのトリートメントなどをすると、せっかくあてたパーマが重たさでペタンとなったりして「パーマが取れた」と感じる場合があるんです。
さらにパーマやカラーをする時に皮膜が強すぎると普通の薬剤では浸透せず効かないので、強い薬を使わないとパーマやカラーができなくなってしまう場合があるんです。
もちろん強い薬を使えばさらに傷みが蓄積するので何のためにトリートメントをしているのか分からなくなってしまいますよね(汗)
髪質改善ケアトリートメントでも傷む!?
髪質改善ケアなどの◯◯トリートメントをして髪を治して欲しいという声をよく聞きますが、何をしても絶対に髪の傷みは治りません。
最近流行の髪質改善などの酸熱系と言われているトリートメントは髪の歪みを少し整える事ができたりするので、ちょっと違うところもあるけど、髪の傷みを治せる物ではないです。
そして注意しないといけない点も…
髪質改善ケアトリートメントなどで髪を補強する成分をしっかり中に入れる為といってアルカリ剤を使って施術してしまうと髪は傷んでしまう場合があるからです。
もちろん場合によっては多少のアルカリ剤が必要な時もあります。
ですが、毎回毎回抜け出てしまうトリートメント成分を入れる為に、髪の負担になる量のアルカリ剤を使ってしまうのは本末転倒な気がします。
本当の意味でのトリートメント!
これまでさんざん「髪は傷むと治らない!」「トリートメントをしても治らない!」と言ってきましたが、何もトリートメントを全否定している訳ではありません(笑)
穴埋めも必要だと思いますし、オイルなどで皮膜をはって髪を保護する事も大事だと思っています!
僕のトリートメントの考え方は、髪の傷みを治すのではなく、キレイに見せたり扱いやすくする為の方法だと思います。
そのうえで
今よりダメージを増やさない!
これが大前提になります。
もちろんどうにもならないぐらい傷んだ方が来られた場合には、見た目を良くする為に多少アルカリ剤などを使う場合はあります。
ですが、施術後すぐの仕上がりさえ良ければいいとは思っていないので、極力アルカリを使用しない方法をとらせて頂いてます。
あとはお店のトリートメントしても抜け出てしまうので、毎日使うシャンプーやトリートメント、オイルなどのホームケアも重要だと思います。
シャンプーが強すぎると過度に穴埋めした物も抜け出てしまいます。
トリートメントで穴埋めを補助して、オイルなどの保護系で紫外線や摩擦から髪を守ります。
+
ホームケア
これが僕の考えるトリートメント方法です。
まとめ
ここまで髪の傷みについて色々と書いてきたのでポイントをまとめて書いてみます。
⚪︎トリートメントは穴埋めとコーティングで手触りを良くしているだけで傷んだ髪は治らない
⚪︎トリートメントはやり方によってはダメージがひどくなったり、髪に良くない物もある。
⚪︎正しいサロントリートメント+ホームケアで髪をキレイに見せたり扱いやすくする事は可能
トリートメントをしても傷んだ髪は絶対に治らないので、お客さんも美容師さんも考え方を変えて毎日お手入れがしやすく楽しめる艶髪を手にいれて下さいね!
美容室選びが難しい!ホームケア選びが分からない!など質問がある方は気軽に聞いて下さい。
大阪府守口市のアートフォーアーツ大日店にいますので、直接セカンドオピニオンをして欲しい方は一度ご来店下さいね!
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